Revitの転ばぬ先の杖

Revitでつまづいてしまう前に。中小企業向けのRevitガイドです。

Revitの関数はパラメータに使ってはいけない

Revitのパラメータでは多少の関数が使えます

オートデスクのヘルプにありますが

ヘルプ: 計算式における有効な構文と省略形 (autodesk.com)

+-*/(加減乗除) ^(乗数) <>(不等号) sqrt(平方根) sin・cos・tan asin・acos・atan(三角)

abs(絶対値) pl(円周率) round・rounddown・roundup(四捨五入・切捨・切上)

if・or・and・not ( )かっこ  

 

等が使えます。

使える関数はかなり限られていますがこれで意外と賄うことが出来てしまいます。

使い方はエクセルの基本と共通になります。

簡単な作成例を出します

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ただのブロックですが、あらかじめ定数のサイズをファミリに仕込んでおきたいときに

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サイズ制御に条件式をセットしておきます。

こうすることでオペレータがサイズを調べて入力したり、オペレータごとにバラバラのサイズを入力してしまうことを防ぐことが出来ます。

Revitは複数の人間で作業を行うためある程度自由度を絞ったファミリを作成することは

モデリングの統一感のためにも有効です。

 

そしてそれ以上に大事なのが、

上に上げたRevitで使う数字記号をパラメータに使わない事

パラメータ名に-(ハイフン)をつけたくなりますが、これはRevitに引き算の指示を与えていることになり、Revitが混乱してしまいます。

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[サイズ]を[サイズ-]に修正しました。Revitは正しくパラメータ名を認識できなくなりました。

Revitがわかるようにパラメータ名をつけることが大事です。

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なお、サイズの前後に[  ]をつけると一つのパラメータとして認識されます。

まとめ

1.関数を使ってパラメータを自動制御できるようにするとオペレータの手間が減ります

2.関数として使える記号はパラメータ名に組み込まない

3.Revitは使えるソフトですが抜けているところもありますのでそこは人間が合わせる必要があります。