Revitの転ばぬ先の杖

Revitでつまづいてしまう前に。中小企業向けのRevitガイドです。

共有ファミリで何ができるのか(集計・図面化)

f:id:NaD:20210629114358p:plain

例えばペン立てのテンプレートファミリがあります。

これをスチレンボードで模型を作る要領で作成するとします。

現状では全体をソリッドで作成しています。

そうすると各部材を細かく寸法を打ち、また製作者によって部材の取り方も変わったりします。

これを最初から共有ファミリとして部材を組み込んでおくと便利になります。

 

形状が共有ファミリで作成されているとどのように便利なのか?

 

共有ファミリを作成し、親ファミリにネストします

f:id:NaD:20210629121035p:plain

組み立ててプロジェクトにロードします

f:id:NaD:20210629124416p:plain

そうすると寸法を打たなくても各部材のサイズが自動的に表示されます

サイズを修正すると自動で追従します

共有ファミリなので部材ごとにタグを打つこともできます

f:id:NaD:20210629125626p:plain

部材ごとの詳細な図面を作成したいときは部材のみを表示させて寸法を打ちます

f:id:NaD:20210629130722p:plain

設計業務にはあまり効率化につながらない機能かもしれませんが

造作家具の製作側と設計側がコミュニケーションを図ったり

建築に関わる製作に有用な機能かもしれません

 

まとめ

1.共有ファミリのタイプパラメータは親ファミリのパラメータに関連付けることができません

2.共有ファミリのタイプパラメータは[グローバルパラメータ]に関連付けられます

3.製作は他のソフトの方が使い勝手が良いですが、Revitで製作と設計が変換レスで繋がれることに意味があります