Revitの転ばぬ先の杖

Revitでつまづいてしまう前に。中小企業向けのRevitガイドです。

Revitの日本語誤訳 勾配

[管理タブ]>[プロジェクトで使う単位]>[角度]を開きます

f:id:NaD:20220215092302p:plain

角度で使える単位がいくつか出てきますが、一番下に勾配という単位があります

日本では1/12勾配や1/100勾配、5寸勾配等、スロープや配管、屋根で使う縦横の比率を想像しますが、

これはRevitの誤訳です

f:id:NaD:20220215092552p:plain

五寸勾配の斜線を用意して角度寸法を付けました

上が[勾配]下が[°]で表示するように設定しています

f:id:NaD:20220215092823p:plain

どう解釈しても日本で使っている[勾配]ではなさそうです

というわけで英語版で確認してみます

f:id:NaD:20220215093006p:plain

英語版では[Grads]となっています。

調べてみるとフランスで生まれた角度の単位で、1(gr)=0.9°となるもののようです

検算してみます

 

26.57/0.9=29.52222… 

 

[勾配]は誤訳ということで間違いなさそうです。どういう解釈でこうなったのか

誤訳です。こういうことは割とよくあります。

 

まとめ

1,Revitは日本語が苦手です

2,何かおかしいと思ったら英語版(Revitの母国語)を確認すると良いです

3,英語版を開くのは、Revitのショートカットを右クリック、リンク先の末尾をJPN→ENGに変更するだけです。

f:id:NaD:20220215093730p:plain