Revitの転ばぬ先の杖

Revitでつまづいてしまう前に。中小企業向けのRevitガイドです。

そもそもRevit(BIM)って?

Revitは設計者のアシスタント

Revitとは設計者の面倒な作業を代わりに行ってくれるアシスタントです。

パソコンの中から出られないものの、とても有能で働き者のアシスタントです。

Revitを使うということはRevitと二人三脚で設計作業を行っていく、ということになります。

 

Revitにできない事、できる事

Revitは残念ながらパソコンの中から出てこられないため、施主様と打ち合わせをして

施主様の意見をくみ取ることはできません。しかし、設計者の求めるビューを用意したり、設計者の隣で施主様に3Dで設計内容を伝えることができます。

Revitは自分で設計をすることはできません。設計自体は利用者が行いますがRevitは

ルールが決まった単純作業や図面作成等面倒な作業を一手に引き受けてくれます。

 

実際にRevitと作業すると

利用者はRevitの中で建物の立体模型を作ります。

並行してRevitには今作ってある立体模型を元に図面を作ってください。数量を拾ってください。この条件で配管を作ってください、と指示を出します。

そうするとReviは立体模型を参考にリアルタイムで平立断面図を作成してくれたり数量を拾ってくれたりします。

 

ただ、Revitは指示をそのまま理解したり、部分的にはぼけぼけした所があったりします。

Revitと付き合うには、立体模型が正確であること、Revitにもわかるように指示を出すことが大事になります。

 

Revitを導入に際し必要なこと

・AutodeskからRevitのアカウントをレンタルする。

Revitは基本的にAutodeskから派遣されてくる派遣従業員です。

Revitの日々のメンテナンスをAutodeskが行う代わり利用者はAutodeskにRevitの派遣料を支払います。

 

・必要なスペックを満たすPCを用意する

どんな人も炎天下で道具もなく「さあ、仕事をしてください。」といっても作業できないと思います。事務所は必要ですがRevitは贅沢な環境を要求します。

しかし、職場環境が良いとRevitはその分頑張ります。3Dゲームができる程度のPCとインターネット回線を用意してあげましょう。

 

・Revitに対するあきらめ

RevitはCADとは違うソフトです。CAD環境で作業をしてきた利用者からすると外国人を雇うようなものです。人間ではありますが文化が違います。仕事はできますが一般常識にずれがあります。

しかも、利用者の元に派遣されてきてはいますが派遣元であるAutodeskの意向を第一に考えます。Revitにあゆみ寄ってもらうのはあきらめて利用者がRevitを一方的に理解してあげてください。

どうしてもという時は派遣元に要望を送ると改善されることもあります。

 

まとめ

1、Revitは有能なアシスタント

2、Revitは多少わがままなアシスタント

3、Revitは外国人