Revitの転ばぬ先の杖

Revitでつまづいてしまう前に。中小企業向けのRevitガイドです。

Revitか?RevitLTか?


Revitは機能制限版のLTとフルバージョンとどちらかを選んでレンタルできるようになっています。その二つの違いを説明していきます。

 

・価格が違う

 LTのメリットの最大にして唯一と言ってよいものが、価格です。

単品の年額でRevitが407,000円に対してLT

は81.400円です。この額でしたらさほど負担にならないのではないでしょうか?更に、すでにAutoCadLTを導入されているのでしたら、年に29,700円でレンタルすることができます。

 

 ・必要なPCスペックは違わないけど

 Revitの方がより細かいモデリングができる分、負荷が大きい作業を行う事が多いですが、ソフト自体にはPCに求めるスペックは同じです。

しかし、LTでは大きいプロジェクトを動かすことはありません。ちょっと良いCPUを載せてメモリを16G程度に最低限のグラフィックボード。この程度で快適に作業できると思います。

  

・LTにできない事

 LTは機能制限版ですのでできない事は多々あります。

詳細は

https://www.autodesk.co.jp/compare/compare-features/revit-vs-revit-lt

に記されていますが、簡単に説明しますと

1、同じファイルを複数人で作業できない

2、の追加機能を追加できない

3、点群データ(測量の三次元データ)が扱えない

4.作ったモデルから本格的CGを作るのにオートデスクの無料サービスを使う必要があります。

  下はRevit2019サンプルモデルから作成した簡易CGと本格的CGです

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5、設備要素をモデリングすることが難しい・構造リストの自動作成ができない

などなどです

 LTとは、Revitからデータ制御機能を取り除いた図面早書きツールのような存在なのです。部門間で調整を行うゼネコンでは複数人で作業できない事、追加機能を追加できないことが致命傷になりRevit一択になります。

 

まとめ

・LTは安いけどできない事も多いです。

・LTでも図面作成はAutoCadより圧倒的に早いです。

・扱うものが住宅や小さなビル等一人で作業できる範囲で成果物が図面提出の場合、

AutoCADよりRevitを使ったほうが圧倒的に効率が良いです。