Revitの転ばぬ先の杖

Revitでつまづいてしまう前に。中小企業向けのRevitガイドです。

狙い通りの手摺を目指して3

今回でラストになります

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メモを確認しながら手摺タイプの中で入れ子になっている詳細な設定、その説明をしていきます

手摺子の構成

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手摺柱の欄の

始点=後ろ側のパス端部 終点=前側のパス端部 コーナー=パスの曲がり部

になります。

共通で

下部オフセット:手摺子の下端の設定。手摺子の前後基準線は手摺子ファミリの前後方向の配置基準線になります。スロープ等勾配がある場所では下部が欠けて見えるため適度に マイナスの数字を入力しておきます。

上部オフセット:手摺子の上端の設定。手摺子の前後基準線は手すり子ファミリの前後方向の配置基準線になります。手摺子ファミリのタイプパラメータに[支柱]という項目があり、このチェックを外すと手摺子上部とホストの上部が一致する場合、Revitがホスト勝ちで手摺子を自動で切り欠いてくれます。

側面オフセット:手摺子を外側にオフセット

スペース
手摺子の前後の配置の設定。前方向にオフセットします。コーナー部と前は+設定にするとパスから飛び出てしまうためマイナスの数値を入力してください。
笠木手摺の設定

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上部手摺の有無=笠手摺を作成するかどうか

高さ=笠手摺タイプの上部基準線の作成高さ

タイプ=笠木手摺のその他の設定

上部手摺のパスはRevitの思いやり機能として、プロファイルのWに0.5掛けた数字分内側にオフセットされています。そのためクリアランスにマイナス(プロファイルのWx0.5)

入力するとプロファイルの中央が本体パスの真上にくることになります
また、手摺プロファイルは不思議なのですがパスの反転記号には反応せず、パスの前後方向にのみ反応します。笠木手摺の内外を反転させたいときは前後反転を利用します。

手摺横桟構成

手摺横桟=プロファイルをスイープさせて作成します。配置基準はプロファイルの配置基準と同じです

高さ=ホストからの配置基準線高さ  オフセット=外側にオフセットします

補助手摺

ほぼ笠木手摺と同様です。左右を選択できるようになっていて、内外方向を上部手摺と合わせるのでしたら右側を選択します。

以上、手摺の作り方のメモでした

まとめ

1、手摺のオブジェクト設計と手摺の配置は別概念です
2、レベルをホストとする手摺のパスは前後マークが出ないので時計回りに作成するか反時計回りに作成するかルールを決めたほうが良いです

3、書き出してみたら二重振り子になっているだけでそこまで複雑ではありませんでした