Revitの転ばぬ先の杖

Revitでつまづいてしまう前に。中小企業向けのRevitガイドです。

ペイントを削除する

ペイント ビューを作るのにはとても便利ですが、あくまで2.5Dで作成したデータではないもので、最終的にどこにペイントしたかわからなくなり、困るまでがセットです。

大体、外壁で材質が同じながらカラーが違ったり、企画設計段階で低コストで施主様に正確にイメージを伝えるために使ったり、内装で色違いの場所に利用したりしますが、

データではないので拾えないのです。むしろ実施設計段階に入ると邪魔なんです。

そのため一括で削除することが多々あります。なるべく効率よく削除したいものです。

 

・マテリアルごと削除します

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このようなサンプルを用意しました。壁の結合した内側にペイントを仕込んだりしていjます。見えないところにペイントをされると手作業でチェックして削除はお手上げです。

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ペイントの削除は[ペイントの削除]コマンドが原則ですが、手作業でいちいちやってられません。

そこでマテリアルごと削除します。

元となるマテリアルが削除されるとペイントも一緒に削除されます。

欠点は、ペイントを配置したオペレータの協力が必要なことです。

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上記のようにモデルに使っているマテリアルとペイント専用のマテリアルを分けてあると削除も容易ですが、大体モデルとペイントでマテリアルを共用しています。

そうなるとモデルのマテリアルも削除されてしまいますので問題ありです。

 

・面の分割線を削除する

面の分割線は3D線の上、フィルタを使うことが出来ます。

消えると困るペイントを含むオブジェクトを非表示にしたあと一括削除すると分割線に接するペイントは削除されます。

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欠点は、面の分割に接していないペイントは残ってしまうことです。

残ったものは手作業で削除します。

 

・手作業で削除する

結局、上記二つで可能な限り削除してさらに目視でざっと削除します。

その上で、ペイントが配置されているオブジェクトを特定するための集計表を作成します。

部材拾い出しからマルチカテゴリ

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マテリアル:ペイントとしての項目をフィールドに追加します

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ペイントが存在するオブジェクトがわかるため、ハイライト表示で特定し、

手作業で削除します。

意匠柱のペイントはなぜかペイントとして認識されないため、目視作業になります。

面倒ですが、

イニシャルコストを抑えると、全体でのコストが増大することはよくあることです。

 

まとめ

1.Revitはモデリングソフトじゃなくて情報制御ソフトです(重要)

2.情報は制御しやすいように規格化してどの作業段階でも扱いやすくしておきましょう

3.見た目は同じモデルでも見えない場所の作りこみによって下流の作業コストが変わります。