Revitの転ばぬ先の杖

Revitでつまづいてしまう前に。中小企業向けのRevitガイドです。

延焼ラインを計算するファミリ

建築士の定期講習で延焼ラインの計算方法が変わったことを知りました

要するに、

1,境界線と建物が平行を最大として角度がつくほど延焼ラインを緩和します

2,同一敷地内での建物同士の延焼ラインは一定の距離以上は考えなくてよいです

 

ということのようです

計算式を作りますと隣地からの延焼ラインは

1階の延焼ライン=3x(1-0.000068x(境界線と外壁線との角度の二乗)

         ただし、2.5m以下の時は2.5m

 

2階以上の延焼ライン=5x(1-0.000068x(境界線と外壁線との角度の二乗)

                               ただし、4m以下の時は4m

 

1階の場合は下の図のような感じです

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建物間の延焼ラインは上の延焼ラインの中でかつ高さが下の計算式以内

低い側の高さが5m未満=(低い方の高さ+5m)+5x(√1-(外壁中心線/2階以上の延焼ライン)の二乗)

 

低い側の高さが5m以上=(低い方の高さ+10m)+5x(√1-(外壁中心線/2階以上の延焼ライン)の二乗)

 

ということになります

 

この計算式をRevitファミリに取り込んでみます

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このように知識も何も不要で角度と建物高さを手入力するだけで延焼範囲を導き出すことができるようになります

 

エクセルでも問題ありませんが、データの扱いやすさで考えるとRevit上で扱えるに越したことはないと思います

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今回のファミリは下のリンクからダウンロードできます

20210604150820_6c505874.rfa|EasyUploader

 

まとめ

1,知識がなくても使えればよいのです

2,Revitの本質は情報の集約利用です

3,モデリングなんて究極なくてもよいのです