Revitの転ばぬ先の杖

Revitでつまづいてしまう前に。中小企業向けのRevitガイドです。

パラメータを付けることが難しい形状

f:id:NaD:20210625120507p:plain

この3つのオブジェクトはすべて同じファミリのパラメータを変更したものです

三角形の板押出しの角にRを付けた上で周囲を直径Hのスイープで巻いています

普通に作成できると思いきや、普通に作成するとできません

ではどうやったら成功するのかを説明していきます

f:id:NaD:20210625121106p:plain

まず、正三角形の角にRを付ける方法ですが、

普通三角形の斜線の部分に参照線を引き、参照線にアタッチさせたソリッドラインを

作成します。四角形と同じように角にフィレットをかけてRをパラメータにアタッチさせますが、3角形の場合はこれでは崩壊します。

f:id:NaD:20210625121343p:plain

Rの径を変更すると下のようにRと直線の接合部が滑らかに接合しなくなります。

これは直線の端部及び円の中心の位置が指定されていないためです

 

f:id:NaD:20210625121632p:plain

人間なら何も言わなくても指示の意図を汲んでくれますがRevitは空気読まない人です

明確に端部を指示しないとよくわからないことをやってしまうものなのです

f:id:NaD:20210625122403p:plain

f:id:NaD:20210625122419p:plain

反省してRevitに改めて指示を出します

今度はRの中心と線の端部を明確にRevitに示し、それぞれ必ず別々に参照線・参照面にアタッチします

これでRの大きさとソリッドの大きさに対してパラメータを付けることができます

 

 

では次に周囲を取り巻く部分を作成します

スイープの作成で パスをスケッチ ロックを指示していることを確認し、

作成したソリッドにアタッチさせてパスを作成—させると失敗します

 

f:id:NaD:20210625122916p:plain

サイズを変えると拘束が外れて変なことになります

f:id:NaD:20210625123230p:plain

参照線・参照面に直接アタッチせずに参照面等にアタッチしたソリッドを使って間接的にアタッチさせるとこういうことが良く起こります

 

正しくは面倒でもソリッドの形状を作った時のようにパスも参照線・参照面に直接アタッチさせます。

f:id:NaD:20210625123523p:plain

 

これで大きさとRにパラメータを付けた形状が完成です

 

まとめ

1.近道に見えるものは大体罠です

2.近道があったらRevitを一番よく知っている開発者が正規ルートとして紹介しているはず

3.基本を学ばずに応用だけ身につけると大体ひどい目にあいます。