Revitの転ばぬ先の杖

Revitでつまづいてしまう前に。中小企業向けのRevitガイドです。

内部基準点・測量点・プロジェクト基点

レビットの座標の基準となる3つの基準点に関して解説します

 

まず、内部基準点。これはファイルの[0、0]座標で基本的に触ることはありません。

移動させる時は[管理タブ][プロジェクトの位置]>[移動▼]>[プロジェクトの移動]によって動きます。新規作成時には[プロジェクト基点][測量点]と同じ位置に配置されています。太陽系の太陽みたいな位置づけで、太陽系は銀河の中を移動しているのに追従して地球などの衛星が移動しているのと同じように、すべてのオブジェクトの座標の基準になっているためすべてのオブジェクトが追従して動きます。

パラメータやIDを持っているかも不明です。原則動かさないでください。

また、測量点とは別次元に存在するため測量点自体は内部基準点の移動に影響を受けません。が、追従しないためにファイルから見た場合相対的に測量点が逆方向に移動したことになるため注意が必要です。

リンクさせる時はこの内部基準点が原点になります。

 

 

次に測量点です。緯度と経度を持っています。

 

前提として、△マークは測量点ではありません。測量点は内部基準点と同じように表示されない点です。この△マークは測量点の位置を探すための標であり、測量点を動かすためのリモコンです。△マークにはクリップがついていまが、この△マークのクリップは△を動かすときに測量点を追従させるかどうかを指示するためのものです。

クリップを付けたまま移動されれば測量点が追従して移動し、下図のようにクリップにスラッシュがついた状態で移動させるとマークのみが移動します。

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最後にプロジェクト基点です。真北の角度情報と測量点からのXYZ座標を持っています。

測量点が敷地の原点ならプロジェクト基点は建物の原点程度、建物のX1,Y1の交点程度の意味になります。

動かしても大した影響はありませんが基本的にロックをかけて動かないようにしておくと良いです。

 

間違って動かされたときの重篤さは

内部基準点>測量点>プロジェクト基点です

 

まとめ

1,内部基準点は動かさない

2,レビットの日本語はレビット製日本語です

3,真北の方向はプロジェクト基点が持っているため、リンクしたあと角度は手動で調整する必要があります